日本での



2004年第1回最新コラム
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「日本国と先進国」

下関市の日和山公園の桜が咲き始めました。
日和庵の庭にも桜吹雪が届くのももう間近です。
その光景と日和庵に掲揚されている日本国旗が日本国のあるべき姿を現している
といえるでしょう。

日和庵には小生が日和庵に在宅中に平日、祝日を問わず国旗が掲揚され続けており
ます。

それはその事により小生が日和庵に在宅している証でもありました。

しかし、小生にとってその事は日本国民として当然の権利の行使でもあります。
桜の花が咲き始めると日本に毎年訪れる大きな行事があります。
それは卒業式や入学式です。
しかし、悲しい事は毎年繰り返される右と左の勢力による日本の国旗・国歌議論
です。

それは日の丸の「日本国旗掲揚」「日本国歌 君が代」の斉唱についてです。
団塊の世代の小生にとっては全くやるせない時期の到来です。
文部省は、国旗、国歌の歴史や意義を子供に理解させ卒業式、入学式では国旗掲揚
国歌斉唱を行うことが国民の義務であると謳っています。

しかしながら、一部の教職員は子供が主人公の式である以上、子供達の主体性に
任せるべきだと反対しております。

反対の一部の理由として戦前の軍国主義体制への嫌悪感等があげられている
ようですが、戦後半世紀以上も経ち現在の教職員のほとんど軍国主義体制は勿論、
昭和の平和時代の後半に育った人達が大半を占めている昨今です。

その様な人たちは教職員になる為の教育をどのような形で受けたのでしょうか?
世界の中で優秀な人類に属する日本国民と言う事を誇りに持った教育を
受けたのでしょうか。

小生は世界の殆どの国を訪れる機会を持つ事が出来ました。
そしてその時こそ小生が日本国民である優越感を感じさせられた事が
多々ありました。

そうです、私達日本人は世界の中でどの国からも尊敬される日本国民なのです。
その様な考え方を持たない教員の指導を受けた日本の児童達は日本国民の尊厳を
忘れたまま成長して行っていると言えるでしょう。

日本は敗戦の屈辱のもとより立ち上がり、今や世界が認める先進国にのし
上がりました。

しかし、その裏には日本国旗を心のよりどころにし、メイドイン日本の工業製品等
を世界に認めてもらう事から始まりました。


そして輸出品の殆どの包装に日本の日の丸がついておりました。

我々団塊の世代はその事が日本人としての誇りであったのは間違いありません。
そしてその力が世界第二位の経済大国に上りつめた大きな理由と言えるでしょう。

小生はNHK番組の「プロジェクトX」を必ず見ております。

その番組に登場する主人公達は自分達が日本人である事、そして日本企業である
ことに自信と誇りと夢を持ち、プロジェクトを成功させた人達でした。

そして現在、テレビゲームで遊んだ世代の人達が今、教鞭にたっています。
彼らには与えられた物を使う事は分かっていても、未知の世界の物を作り上げる
想像力には欠けています。
その様な人達がこれからの日本を創って行かなければ
ならない事に小生は一抹の不安を感じます。


日本は今未曾有の不況と闘っております。


しかしながらそこから脱出する事の難しさを国民がどう感じているかが問題です。
日本国家として日本国民として誇りを持った事業を世界に向けて再度アピールする
事が出来るでしょうか。
最近小生が海外で見る日本製品の殆どは海外で作られた
物です。

これは日本人の仮面をかぶった外国人が増えている事と同じ事です。
メイドイン日本は一体どこに行ったのでしょうか?・・・・・・
輸出品の包装紙に誇らしげに印刷された日の丸は何処に消えたのでしょうか?・・
今我々日本国民に課せられている課題は明治維新の時に世界の先進国の仲間入りを
目指した原点に立ち戻る必用があると言えるでしょう。

その事は自分達が世界の中の日本国、そして日本国民であると言う大いなる
自尊心を持つ事が重要と言えるでしょう。

そしてその象徴である日本国旗、日本国歌をもう一度見つめ直す事により自分達の
歴史や文化、アイデンティティ(自己同一性)を確認し、国の将来を構築して意志
を持つ事こそが日本再建の大いなる足掛かりと言えるでしょう。

そしてその事は日本が明治維新以降、世界の先進国に仲間入りし、それを現在から
未来にまで続けることの出来る条件と言えるでしょう。

さて、先進国に仲間入りしている現在、日本にはまだ先進国と言えない
事が多々あります。

今日はその中で小生が感じている一つの問題を提起してみたいと思います。
それは日本に在住している永住許可を受けた外国人の問題です。
小生も14年前にニュージーランドの永住許可を取得致しました。
永住許可の取得によって良い事、悪い事がある事に遭遇致しました。
良い事の一番はニュージーランドの参政権を得たという事です。
悪い事は人種差別を経験をした事です。
しかし、その事は小生にとって大きな勉強になりました。
現在その外国人永住者に対する地方参政権付与と言う問題が持ち上がっています。
日本の右や左の新聞社はその事を自分達の社説に取上げて討論し始めています。
しかし、小生が考えるにはこの問題はそんなに大きな問題でしょうか?
ある新聞社は国の基本に関わる問題だと多いに布陣を敷き始めて来ています。
日本の全人口の何パーセントにも満たない外国人永住者に参政権を認めたとして、
国の基本に関わる国益を損なうと言えるのでしょうか。

小生は決してそうは思いません。
日本の永住権を取ってまで異国の地に住み続け、日本国家の為に納税義務を果たし
日本の発展の為に尽力をする外国人永住者は、日本国民として何の義務も果たそう
としないで日本国民の権利だけを追求、要求する日本人よりは、より日本人らしいと
考えるのは小生の間違いでしょうか。

先進国の殆どは外国人永住許可者に対し、参政権を認めています。
わが国の小泉首相の朋友であるアメリカのブッシュ大統領も今年11月に行われる
大統領選に多いに影響があるヒスパニックやアジア系の永住許可者の票を取り込み
たい為、大キャンペーンを行っていることは皆さんもご存知だと思います。

ある時は先進国の顔をし、ある時は後進国と同じ考えではこれからの21世紀を
日本が先進国のまま維持する事は難しくなるでしょう。


小生は毎日全ての新聞に目を通します。

その中で右系や左系の新聞をよく読んで見ますと全く違う考えで自分達の主張や
考えを通そうとする人達のページを見かける事がよくあります。

日本は平和な時代を永く続け、自由主義国家としてその自由な体制を謳歌し
続けて来ました。

その結果一部にとっては不幸な事が始まりつつあります。
小生がいつもお話している日本の国益についての問題にしてもその事が
言えるでしょう。

一部の人達や集団の意見がいつの間にか国民総意の意見にすり替えられ、
その事が日本の国益を損ねていると言う事を忘れさせられていると言う事です。

世界の国々との外交と言う物は、一部の人達の感情や個人の利益によって
動かして良いものではありません。

今、日本はその一部の人の感情や国賊に等しい愛国心を失った人達の手に
よって動かされ始めて来ております。

日本のマスコミも右や左と言う事無く、一つの国家 「日本」 と言う概念に
基いた考えで、日本で起こっている表や裏の全ての事実を正確に日本国民に
報告する義務が問われていると言えるでしょう。


日本は民主主義国家としてこれからの世界を生き抜いて行くと同時に経済大国
としての義務を果たして行かなければいけません。

その為には日本国民一人一人が民主主義国家を維持する為の義務を果たすべきだと
考えます。

総選挙の投票率が40%台で行われ、日本国の代表を決めている昨今これで世界に
向けて民主主義国家と言えるのでしょうか?

日本国旗や日本国歌を否定する無党派層の人達の行動がこれからの日本を左右する
事無く国民一人一人が自国の愛国心に燃えた行動をとる事が今の日本のとって一番
重要な事と考えます。

今国民に問われている問題は日本の代表を決める大事な選挙の投票率を少なくとも
60%台にして行く事です。

そしてその投票に際してはこれからの日本に一番必用と思われる人を選出する
事です。

一時の感情や人気によって選出された国会議員によって日本国の国益が左右される
事があるような選挙はもう終わりにすべきです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日和庵下関完成予想図